みなさんは、買い物をするとき、どんなことを考えて商品を選んでいますか?
値段?見た目?CMでよく見るから?
実はその選択、一つひとつが「未来への投票」になっているのです。
「え?投票?」と思った人もいるかもしれません。
けれど、どの商品を選ぶかで、わたしたちは「この商品をこれからも作ってほしい」という意思を、メーカーやお店に伝えているのです。
たとえば、添加物がたくさん入っているお菓子を選ぶと、そういったお菓子が売れたということで、また似たような商品が作られます。
逆に、なるべく自然な材料で作られたお菓子を選ぶ人が増えれば、お店も「こっちが人気なんだ」と気づいて、体にやさしい商品が増えていきます。
つまり、わたしたちがどんな商品を選ぶかによって、世の中の方向が少しずつ変わっていくのです。
毎日のくらしにひそむ「見えない毒」
今、アレルギーやアトピー、発達障害、不妊、うつなど、昔に比べて増えている病気があります。
これらの原因の多くは、わたしたちの体に知らず知らず入り込んでくる「化学物質」と関係しているかもしれません。
たとえば、こんなところに化学物質が使われています。
- シャンプーや歯みがき粉
- プラスチックの容器やラップ
- 洋服や布団の「しわ防止加工」や「撥水加工」
- 農薬が使われた野菜や果物
- 合成の香りや除菌スプレー
こうした物質は、体の中に入ると排出しきれずにたまり、少しずつ健康に悪い影響を与えることがあります。
しかも、水や空気を通して、地球の環境にも広がっていきます。
子どもたちの未来を守るために
ある調査では、生まれたばかりの赤ちゃんのへその緒からも、たくさんの化学物質が見つかっています。
つまり、赤ちゃんになる前から、すでに環境の影響を受けているのです。
「今の自分が元気だから大丈夫」ではなく、これから生まれてくる子どもたち、未来の地球のために、わたしたちができることを考える時期が来ています。
今日からできる、3つのこと
- ラベルを見る習慣をつけよう
買い物のとき、材料や成分表示をチェックしてみてください。知らないカタカナがずらっと並んでいたら、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。 - なるべく自然なものを選ぼう
無農薬やオーガニックの野菜、天然素材の服、フッ素加工なしのフライパンなど、できる範囲で「やさしい選択」を。ちょっとお値段が高くても、私たちの健康を決めるモノなんです。 - 使い捨てを減らそう
マイボトルやマイバッグを使う、過剰な包装を断るなど、「ゴミにならない選択」も未来への一票です。
小さな選択が大きな力に
「私ひとりが気をつけても変わらない」と思うかもしれません。
でも、100人が、1000人が、同じように選び始めたらどうでしょう?
それはもう、大きな「うねり」になって、社会を動かす力になります。
あなたの毎日の買い物が、未来をつくります。
自分の体を守るため、家族の健康のため、そして子どもたちの未来のために、今日から「やさしい選択」をはじめてみませんか?