ピロリ菌と上手につきあうために

―「除菌」だけで終わらない胃づくり―

ピロリ菌をなくすこと」だけでなく、胃が元気に働ける環境を整えることも大切です。

胃を整えることが、身体全体の健康につながることがあります。

はじめに

ピロリ菌と聞くと、「早く除菌しなければ」と思われる方が多いかもしれません。

もちろん除菌が必要な場合もあります。

一方で、**「なぜピロリ菌が増えやすい環境になったのか」**という視点も大切です。

胃の環境を整えることは、ピロリ菌だけでなく、身体全体の健康につながる可能性があります。

胃を整える7つの視点

STEP1

胃酸がしっかり働く環境を整えましょう

胃酸は、食べ物を消化するだけでなく、
口から入る細菌の増殖を抑える働きもしています。

胃酸が少なくなると、胃の環境が変化し、
ピロリ菌が増えやすくなることがあります。

整えたいポイント

✓ よく噛む

✓ 良質なたんぱく質

✓ 自律神経(迷走神経)

✓ 胃酸分泌

ここが重要

ビタミンB1(チアミン)

胃酸分泌やエネルギー産生を支える栄養素です。

ヒスタミンを分解する酵素(DAO)

DAOの働きが低下すると、炎症の原因を作るヒスタミン
の影響を受けやすくなることがあります。(ヒスタミンに関してはまた後日)

🌱 今日からできること

まずは一口30回を目標によく噛んでみましょう。

STEP2

鉄を上手に使える体を目指しましょう

鉄不足がある場合は、

鉄を補うだけでなく、鉄を利用しやすい体の状態を整えることも大切です。

確認したいポイント

✓ 胃酸

✓ ピロリ菌

✓ 炎症

✓ 銅

✓ レチノール

✓ ビタミンB2

🌱 今日からできること

鉄剤を始める前に、胃の状態も見直してみましょう。

STEP3

胃粘膜を健やかに保ちましょう

胃粘膜は、胃を守る大切なバリアです。

胃粘膜が傷つくと、胃の環境も乱れやすくなります。

整えたい栄養

✓ グルタミン

✓ 亜鉛

✓ ビタミンA

✓ DHA

✓ 良質なたんぱく質

STEP4

ヒスタミンのバランスを整えましょう

ヒスタミンは、胃酸分泌にも関わる大切な物質です。

一方で、多すぎると炎症を起こしやすくなることがあります。

確認したいポイント

✓ ヒスタミンを分解する酵素:DAO、 HNMT

✓ ビタミンB6

✓ 葉酸回路

✓ 銅

STEP5

抗酸化力を支えましょう

胃の粘膜は、酸化ストレスの影響も受けています。

抗酸化力を保つことも、胃を守る一つの方法です。

✓ NAC

✓ グリシン

✓ セレン

✓ ビタミンB2

STEP6

口から胃までの環境を整えましょう

口の中の環境は、胃ともつながっています。

確認したいポイント

✓ 歯周病

✓ 舌苔

✓ ドライマウス

上咽頭炎

🌱 今日からできること

歯科や耳鼻科で口腔・上咽頭の状態も確認してみましょう。

STEP7

腸内細菌のバランスを整えましょう

大切なのはピロリ菌だけではありません。

胃や腸には多くの細菌が共存しています。

腸内細菌のバランス(マイクロバイオーム)を整えることも、
胃の環境づくりにつながると考えられています。

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